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無垢フローリングに感じる暖かさの正体。
2022-10-28

こんにちは。ゼルコバデザインの日髙佐輔(ひだかさすけ)です。
今回は、無垢材に何気なく感じている暖かさの理由について書きたいと思います。

無垢材は普遍的に心地よいと感じられ、好まれている素材です。
例えば無垢材で作られた家具製品は、経年による素材感の変化が楽しく愛着が湧くものです。
フローリングであれば、素足で触れた際の暖かさがあり、心地よく感じられますよね。

実はこの暖かさにはきちんと理由があり、僕は無垢フローリングを「天然の床暖房」だと考えています。

無垢の床材に感じる暖かさの正体とは。


冬場、フローリングに触れた時にヒヤッと感じた経験があると思います。
無垢のフローリングはヒヤッとすることなく、むしろ暖かさを感じられます。
これは木そのものが呼吸をしながら調湿しようとする特性を持っているためです。

木は生育するために、水を吸い上げ枝葉まで行き渡らせるためのクダを持ちます。
フローリングにする際に木材を乾燥させますが、乾燥した木材のクダは空洞化します。
できた空洞は「空気層」になり、空気は断熱効果を持っています。

これが「暖かさ」の正体。自然の木の特性は、まさに天然の床暖房になるんです。


合板のフローリングは何重にも接着剤で接合し厚くしているため、この空気層が存在しません。
接合のための接着剤が冷えて、触れた際にヒヤッとするのです。

自然素材は見た目が美しいだけでなく、非常に機能的かつ触り心地もいいものです。

無垢材もメリットばかりではなく、デメリットがある。

どんな素材もいいことばかりではありません。当然ながら無垢材にもデメリットはあります。
自然そのものなので傷が入りやすかったり、水に強い素材ではないので長時間水分を放置したりすると痛む原因になります。

メンテナンスの面では手間がかかることもあります。(メンテナンスの手間は合板フローリングでもかかるものです。)

無垢のフローリング材も、基本のお手入れは掃除機がけをこまめにしてあげることです。
床の隙間にゴミが入った時は、爪楊枝や古い歯ブラシでかき出して掃除機をかけてあげてください。

拭き掃除の際は、強く絞った雑巾で拭いた後に乾拭きをしてあげましょう。
強い洗剤などはシミの原因になりますのでおすすめしません。

ワックスは材に合わせて使えるワックス、使えないワックスがあります。
ワックスがけをする時は、どのワックスを使えば良いか施工をしてくれた業者に聞いてみるといいですよ。

手入れや手間がかかっても、普遍的に好まれる無垢材。

手入れや手間をかけてあげることで、長く経年変化を楽しみながら、自然のぬくもりや心地よさを感じられるのが無垢材の魅力。

時が経つにつれて色味や素材感が変化し、愛着が湧くもの。

普遍的に好まれる素材とは、時代や老若男女を問わず愛されているものだと思います。
木や自然のものは害がなく、昔から長く使われてきたものなので、人は本能で心地よさを感じるのではないでしょうか。

 

長く愛される素材の心地よさを大切にしたい。

私たちゼルコバデザインは「ずっと心地よく暮らせる住まい」のための家づくりが根底にあります。
設計や住宅性能の品質、素材選びにおいても同じです。
だからこそ、無垢の家具製品やフローリングをおすすめしております。

家族が将来にわたり長い時間を共に過ごす家ですから、長く愛される素材を活かした設計・デザインで、自分の代〜孫の代まで経年変化を楽しみながら過ごせる家を提供していきたいと思っています。






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