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2024.05.20

住宅性能とデザインの密接な関係①

大阪北摂の工務店|デザイン住宅専門のZelkova Designのブログです
こんにちは、代表の西村です。
今回は住宅性能とデザインの密接な関係の話をいたします。

先日、お施主様から相談があり「断熱材を安価な物にして、予算を削れないだろうか?」とのことでした、
標準の高性能断熱材フェノールフォーム(ネオマフォーム)から、
現場発泡ウレタンへの変更を検討です。
これは困ったことでして、
これをやってしまうと、現在フェノールフォーム厚さ85ミリ・高気密・第1種換気が大阪北摂地域には非常にバランスよくマッチしいるため、省エネ・温熱効果・高耐久・健康寿命に効果的であるのですが、それが崩れてしまいます。

ある時、他の案件の担当建築家と食事へいく機会があり、
断熱材のグレードダウンの話をしていると、
建築家曰く、「仮に断熱材をグレードダウンすると、その家は吹抜け等、空間の使い方に制限が出ちゃいますよね」と、
「Zelkovaさんとこの家は気密も断熱も性能が高いので、私たち建築家は思いっきり腕を振うことができるんですよ」と。

確かに、性能が低い家で、吹き抜けや、勾配天井等をしてしまうと、
夏暑くて、冬寒い家となってしまうので、私たちが唱える「しあわせな住まい」とはかけ離れてしまいます。
性能を低くする事は、デザイン性も同時に低くなる事を再認識して、初心に帰ることができました。猛省です。。

後日、お施主様に今回の事をお話しさせていただき、
ご理解いただきまして、断熱材は標準仕様のフェノールフォームのまま続投となりました。