こんにちは。ゼルコバデザインです。
今回は「シンプルモダンな空間のコーディネート」について記事にしたいと思います。
シンプルモダンなインテリアとは、表面や形状に使われる装飾をできる限りなくし、直線的に構成されたシンプルで機能的なインテリアのことを総称します。
モダンインテリアの基本は「黒」「白」「グレー」といった無彩色。これらの基本カラーに加えて金属質やガラス質、木質などの素材などで作られたインテリアや空間がシンプルモダンになります。
リセノ 3人掛けソファ「NOANA」
シンプルモダンな空間をコーディネートしたいときは、直線的にデザインされているスリムな家具を選ぶといいでしょう。ソファやテーブルなど大きな家具は、ちょっとした違いで全体のシルエットに影響を与えますので、線が細身で美しく、しっかりデザインされたものを選びましょう。
1.色味は2色が基本。素材感は統一する。
ホテルやカフェなど、自分が好きだと感じる空間を参考にしながら同系色でまとめることが一番簡単です。
その時に気をつけたいこととして、微妙な色や素材感の違いはNG。
特に木の素材は色味がばらつくと、同じ木素材であっても統一感が失われ、シンプルな空間ではなくなってしまいます。
2.装飾はしすぎず、線は少なく揃える。
シンプルモダンの空間は、白を基調としたものが多いですよね。白いクロスに光が当たると、光が乱反射します。それによって線が目立たずすっきりとした印象の空間になるのです。
シンプルモダンは「やりすぎない」ことも大切。装飾は控えめに、ちょっとそっけないかも?と思うくらいがちょうどいいものです。
建具や階段の手すりは直線でシャープなものにするとスッキリします。また、レールや段差といった、室内を構成する要素が少なければ少ない方が、視覚的にすっきり映るシンプルな空間になります。
配線はカバーなどを使って隠してあげましょう。
せっかくすっきりとした部屋の隅などにごちゃついた配線が見えると残念です。配線隠しのボックスなどを活用してください。
山崎実業「キャスター付ケーブル収納ラック タワー」
3.余裕のある収納。床に物は置かない。
シンプルモダンな空間=ものが少なくすっきりした空間。
要素が少ない分、収納できていないものが溢れていたりすると余計に目立ち残念な空間になってしまいますので、収納計画がとても大切。
収納を計画するときのコツは「使い方と容量にゆとりを持つこと」。計画の際、ついつい「ここにはこのサイズの収納ケースに、〇〇を入れて…」と、全ての収納に対して使い方を決めすぎてしまいがちです。
どこに何をしまうかをある程度決めることはもちろん大切だけれど、あとから物が増えたり変わったりした時に対応できるように、サイズと使い方にゆとりを持たせた多目的な収納もあるといいでしょう。
また、床にものが直置きされないように気をつけましょう。床に直置きすると、気づいた時には部屋が荒れてしまうものです。今はシンプルで意匠性も高い便利アイテムがあります。例えばバッグなどはとりあえずかけて置く場所を作っておいて、床にポイっとしてしまわないようにしましょう。
kanademono「ミニマルアートハンガーラック」
4.インテリアやアイテムを厳選し、余白を作る。
シンプルモダンな空間を作るために最も大切なコツは「余白を作ること」です。何もないゆったりした空間を意識的に作ることで「余白の美」が生まれます。
いくらシンプルなデザインのインテリアやアイテムを揃えたとしても、それらが窮屈に並ぶ空間はすっきりした印象どころか、貧相な空間に映ってしまいます。
シンプルでスッキリした空間を作るには、シンプルでスッキリしたメンタルから。「やりすぎないように」心にゆとりを持って、気に入ったものを厳選し、空間に余白を残して家具やアイテムの配置を考えましょう。
実はドラマなどで、金銭や心が困窮していたり切羽詰まったりしている人の部屋を演出するときは、とにかく沢山のものを置く演出をするらしいですよ。
↑ドラマ「花のち晴れ」より
1.「見えないディテール」を意識する
先ほど、建具や階段の手すりやを直線でシャープなものにするとすっきりするということをお伝えしました。さらにワンランク上の洗練された空間を作るためには「見えないディテール」を意識してみましょう。
ディテールって何だ?しかも見えないってどういうことだ?と思いますよね。
例えばこの写真の窓に注目してみてください。
窓枠が薄い商品で設計をし、まるでそこに窓が存在しないように映ることを意識しています。この窓枠などを「ディテール」と呼び、それらの存在をできるだけ消すことで、より空間が美しく仕上がります。
これは私が1人暮らしをしていた賃貸の部屋です。窓枠やカーテンのレールなど、ディテール(細部)の存在が気になりませんか?
建具や巾木も線を薄くし「まるで存在しないように」する。
このような「見えないディテール」を目指すと、より洗練されたシンプルモダンな空間になります。
2.お気に入りの観葉植物を取り入れる。
シンプルモダンな空間であるだけでなく、豊かなライフスタイルを実現したいと考える時に欠かせないのが観葉植物です。植物が空間に与える印象は大きく、シンプルな空間と調和するアクセントとなるだけでなく、季節ごとに変化をもたらします。
シンプルな空間を壊すことなく印象的に仕上げ、かつ毎日の水やりの中で季節の変化を感じられて心を豊かにしてくれる。ライフスタイルとデザインを両立してくれる観葉植物を取り入れて、シンプルモダンな空間をさらに美しく楽しい空間にしてみてくださいね。