資料請求

無料相談

モデルハウス

資料請求

無料相談

モデルハウス

お電話

BLOG ブログ

2022.09.04

【地震に強い家】耐震住宅のデメリット|耐震基準を満たしても安全ではない?

こんにちは。Zelkova Design の西村 琴音です。
※Zelkova Designは、北摂エリアでアトリエ建築家と共に「誰もが憧れるデザインで高性能(高気密・高断熱・高耐久)な住宅」を建築しています。

地震大国日本、そんな地震が頻繁に起きている国に住んでいるのにも関わらず、この国には適切な耐震設計が施されていない住宅がたくさんあります。
大切な家族と暮らすのは地震でも安心な住宅に住みたいですよね。

ですが、「耐震基準を満たしていたら大丈夫だよね」

というふうに考えていませんか?
それは危険なんです!
後悔しないために、地震に強い住宅を知り、家づくりの知識を得ましょう。

地震に強い家作りのために知っておきたい事

[lwptoc numeration=”none” numerationSuffix=”none” toggle=”0″]

耐震基準とは

耐震基準とは、新耐震基準と呼ばれ、建築基準法により建築物が震度6強〜7程度では崩壊しない建物の基準です。
この耐震基準は、1995年の阪神淡路大震災がきっかけで地盤や構造から大幅に見直され定められました。

耐震住宅・免震住宅のデメリット

  • 耐震住宅のデメリット:地震のエネルギーがダイレクトに躯体に伝わります。
    繰り返しの揺れにより、地震の大きさによりますが、躯体の破損等も可能性としてあります。
    躯体を倒壊し難くするため、壁・柱・梁等で地震に耐える工法です。
  • 免震住宅のデメリット:高価であり、隣家との距離が耐震住宅よりも必要であること、垂直方向に揺れる、縦揺地震に対しての効果に疑問を感じます。
    免震装置はいろいろな方法がありますが、免震ゴム等で地震の揺れを吸収し、比較的横揺れを住宅に伝達させない仕組みになっています。

耐震基準だけではダメな理由


先ほどご紹介した耐震基準、タイトルにあるように
なぜ耐震基準を満たしているだけではダメなのか

耐震基準は人命を守ることが目的

耐震基準は人命を守る。この言葉は人命は守るが、住宅は守れないとゆう裏返しの意味にもなります。
地震が頻繁に起きる日本です。いつ大型地震が来てもおかしくない状況ですから、地震に強い住宅をつくり安全な家で、家族の生命・財産を守りましょう。

より強い耐震性を見分けるのに耐震等級をご紹介します。耐震等級とは地震への耐久性を3段階に分けたものになります。

耐震等級1 震度6強〜7の地震に耐える 耐震基準がここに当たる(一般住宅など)

耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の強度を持つ(学校、病院などの公共施設)

耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の強度を持つ(消防署、警察署などの施設)

強力な地震が多い昨今、耐震等級3(許容応力度計算)が必要と当社は考えています
各工務店・ハウスメーカーに耐震等級3に対応することは可能か聞きましょう。
工務店・ハウスメーカーによって標準とする耐震等級は違いますから事前に聞いておくことが必要です。

あと、耐震性を劣化させないことも重要です。
以下をご覧ください。

住宅性能を考えないと劣化により耐震性が落ちる

住宅性能が低い家だと、急速に経年劣化が進むため、耐震性に影響を及ぼし、地震に弱い住宅になっていきます。

急速な経年劣化を防ぐ条件

高気密高断熱と第一種換気

木は湿気に弱いため、適切な換気計画と湿度調整が大事です。
耐震性を落とさないために、外気と基礎コンクリートから放出されるの湿気を調整することが必要であり、
そのための措置として、湿度調整が可能な第1種換気で床下と部屋の湿度を調整して、
床下の土台と言われる大事な木材と、躯体の材木を守り、湿気による耐震性能の劣化を防ぎます。
また、換気システムが良好に稼働するためには、隙間を少なくして気密性を高め、、空気の動きを良くします。
隙間が多く、スカスカの家だと、空気がうまく動かなくなり、空気の滞留が生まれ、換気の問題だけでなく、いろんな弊害が出てきます。
穴の開いたストローがジュースを吸わないのと同じ原理です。

壁内結露を起こさない断熱材

↑壁内結露によってカビだらけになった断熱材(グラスウール)

湿気による結露です。結露は冬場の窓などによく見かけますが、その結露が見えない壁内に起きてしまうと知らないうちに壁内がボロボロになっていきます。
壁内結露の原因となるのが断熱材の施工不良です。断熱材は一般的にグラスウールが安価で使用率が高いのですが、
このグラスウールは施工が難しいため、無断熱の隙間(断熱欠損)が生まれやすく、断されていない箇所のに結露が発生しカビてくる原因となります。
吹き付け断熱材(現場発泡ウレタン)は施工時にできてしまったほんのわずかな隙間が結露の原因になり、双方とも、木材腐朽菌を発生させる確率が高くなり、耐震性能の劣化原因となることがあります。
断熱材は隙間の生まれない、固形の断熱材、フェノールフォーム(ネオマフォーム等)を使用することをお勧めします。

湿気を上げないベタ基礎

基礎にも種類があり『布基礎』『ベタ基礎』があります。
よく見るのは布基礎ですが、おすすめしたいのはベタ基礎になります。布基礎は地面から上がってくる湿気を換気口で逃す仕組みになっていますが、この換気口だけでは実際湿気は取り除かれずそのまま住宅に湿気が上がってしまいます。一方、ベタ基礎は地面に防湿シートを敷いた上からコンクリートで覆い、当社の場合は床下も部屋と考え、換気口を設けず換気設備で基礎内の空気を新鮮な空気に変え湿気を取り除きます。
基礎からしっかりこだわり耐震性を弱らせない家づくりをしましょう。

最後に、耐震等級3相当に気をつけましょう


巷では耐震等級1の設計に壁量を1.5倍しただけで、「耐震等級3相当」と謳う建物がありますが、
これは「耐震等級3」とは全く別物だと言うことを知っておいてください。

計算方法による強度の順番は以下となります。

仕様計算(壁量計算・四分割法・N値計算等)< 性能表示計算(耐震等級・耐風等級等)< 構造計算(許容応力度計算等)

強力な地震が頻繁に起こっている昨今、ご家族の生命や財産を守るため、構造計算(許容応力度計算)で耐震等級3を取得できる建物にされることを切に願っています。


※定期的に開催している賢い家づくり勉強会では住宅のプロが住宅購入前に知っておいて欲しい内容をお伝えしております。
是非、知識を得たい方や興味のある方はご参加ください。